断捨離 2

断捨離というと、私の場合、DVD・BDの類が多分尋常でない。おそらく1万枚以上あったと思う。

20数年前中国に2年ほど住んでいた。それまでも中国物の本を多少読んでいたし、写真集も見ていたので、結構状況はわかっているつもりでいた。ところが行ってみると知らないことばかりだった。「百聞は一見に如かず」という言葉が身にしみてわかった。そのことに気づき、実地に見聞することはともかく、それ以上に私は中国の映像にはまった。本を読んでいるより広く簡便に中国を理解できるように思ったからだ。そこで私は中国のドラマ・ドキュメンタリーを収集し始めた。特に中国ドラマを見ていると中国人の考え方がよくわかる。また、ドキュメンタリーは社会・風俗がよくわかる。当時の中国の映像はDVDではなかった。VCDという形式のものだった。いわゆる「ビデオCD」というDVD以前の形式で、デジタルではなくアナログの映像だった。日本ではほとんど普及しなかったが。

私が日本で買ったことのあるVCDは第1回目の「シルクロード 縮刷版」だけである。レーザディスクからDVDの過渡期といった状況だった。映像の歴史をたどれば、「ビデオ → レーザディスク → VCD → DVD → BD」といったところだろうか。

中国で映像に目覚めた私は、映像の威力に気づき、2001年に帰国してからドキュメンタリー番組を中心にしたテレビ番組の録画が趣味になった。おそらく病気で寝込んだ時期以外、20年以上BSを中心に、WOWOWなど興味に任せて録画しまくった。持ち帰ったVCDを含めると、おそらく1万枚を超えただろうと思う。以前のようではないとはいえ、元気になってからはいまも続いている。

しかし、今もそうであるが、せっかく録画しても見なければ意味がないし、結果からすると、後で見ようと思いながらほとんど見れてはいないのである。現在、NHKなどはアーカイブが整理されて見たい時に見られるようだから、BDディスクを作る必要があるのか疑問である。

もう資料として保管する必要もなくなったので、古いものは処分することにした。前回、画像の悪いVCDはすべて処分した。中国ドラマはほとんど2度見ることはない。DVDもタイトルを見たら処分できないので、見ていないものも含めエイヤーと半分は処分し、現在興味のある自然・芸術関連のBDを残した。それでも観賞しきれないほどの枚数が残っているので、どうにかして処分したいと思っている。

そうはいっても物欲にとらわれている私、はてさてどうなることやら。