断捨離 1

一昨日から昨日にかけて断捨離。燃えないゴミの日、燃えるゴミの日と続いたので、急ぎ作業した。疲れた。病後3回目の断捨離である。

3年前、白血病になり、寛解にはなったものの、後遺症がひどく半分しか治療できなかった。担当医からそう宣告を受け、再発するであろうからそう長い命ではないと思った(3年たってどうにか命を長らえているけれど、その思いは変わらない)。

最初は本と録画したメディアを処分した。私は俗物の極み。書籍もそうであるが、DVD・BDの類が大量にあった。このまま遺物を残しては家族に申し訳ないと思い、少しでも処分しようと思った。しかし、俗物だけに全部はできない。せっかく収集したものである。他人には何の価値もないものだろうが、未練たらたらなのだ。その思いをどれだけ断ち切れるかだ。

過去に3回ほど書籍を処分したことがある。最初は独身の時、45年程前、東京に出てきて貧しく、遊ぶ金がなくなった。書籍とレコード。主に学生時代に収集したものだ。本が2千冊ほど、レコード600枚強だったと思う。それぞれ10万円ほどになった。仲間と飲んでほとんど無くなった。

2回目は25年ほど前。書籍を古本屋に売った。雑本も多かったが、1回目より冊数は多く、14・5万円にはなるのではなかと思っていたら、5万円にしかならなかった。古本に対する価値観が変わってしまったらしい。忌々しかった。なぜか値踏みされるのが嫌になり、病後の3回目は自分でひもで縛り、残紙屋さんに持って行ってもらった。

自分でひもを縛りまとめるのは大変だった。もう自分の命はないと思っていたのでできたのだと思う。今回はまた古本屋さんに来てもらおうと思っている。体は以前よりもよくなってはいるが、逆に命を長らえただけに、意欲が薄れている。自分でまとめて縛るなど面倒くさいのだ。